近年、AI技術が加速度的に進化しています。ChatGPTなどの文章生成AIや、様々な画像を生成する画像生成AIなどは、大きな話題になるとともに、これらを利用した文章や画像はインターネット上に広く存在しています。また、AIを活用した顔認証技術は、スマートフォンのロック解除だけでなく、コンサートやスポーツイベントなどの入場者認証にも使われはじめており、AIなしで生活をすることが困難な時代になってきているといえます。このため、ビジネス分野においてもAIの活用無しで成功することが困難な時代、AIをうまく活用したものこそが成功する時代になった、と言っても過言ではありません。
では、このようなAI時代にどのように対応していけばよいのでしょうか。
まずはAIで何ができるか理解しよう
なんとなくAIが必要では?だったり、AIなんて使わなくても平気だよ、などと思っているだけでは、何も始まりません。まずはAIの大雑把な概要を知り、自分がどのようにAIとかかわることができるのか、を見つけることが大事です。ここで重要な視点は、「AIをうまく作る」ではなく、「AIをうまく使う」です。
AIとの関わりは大きく3つ
AIとのかかわりは、AI開発、AI学習、AI利用の3つがあります。この上で、自分がどのようなかかわり方をするのか、それとも利用しないのかを考えていきましょう。
AI開発
AI開発とは、学習を行わせる対象物であるAIを開発することです。たとえば、新たな構造のニューラルネットワークの作成などがAI開発に相当します。なお、この分野は高度な技術力が必要であり、簡単に参入できるものではありませんが、よいAIが開発できた場合の影響力・競争力は大きなものとなります。
AI学習
AI学習とは、開発されたAIを、特定の目的をもって選択したデータを用いて学習させることであり、このような学習を行ったAIは、「学習済みモデル」と呼ばれます。また、「学習済みモデル」を他の分野に利用する転移モデル、「学習済みモデル」の使用により得られたデータを用いて学習させた蒸留モデルなど、派生した学習済みモデルを作成することも広く行われています。
なお、Google、Amazonなどから学習に利用可能なAIが提供されていますので、これを利用すればAI自体の開発能力がなくともAI学習を行い、これを利用することは可能です。
AI利用
作成された「学習済みモデル」、たとえば画像認識AI、音声認識AI、画像生成AI,翻訳AIなどを利用して、物の製造、販売等を行うことが、AI利用になります。DeepLなどの翻訳AIやChatGPTなどの文章生成AIを利用する消費者などは、AI利用者になります。
多くの事業者においては、AI利用からまず考えることになるかと思います。しかし、自社独自の学習済みモデルを持っていることは、他社との競争力の源泉ともなり得ますので、学習済みモデルの作成にもチャレンジしていきましょう。
さいごに
AIとどのようにかかわっていくかわからない、という方は、アイピィフロンティア特許事務所にご相談を。貴社に適したAIプランをアドバイスいたします。
また、最適なAI知財権の取得や管理など、知的財産の視点でのAIについて、アイピィフロンティア特許事務所は様々な提案をいたします。